浣腸を終え、いよいよ手術室へ入ります。
めっちゃ元気なのに
何故か車椅子に乗せられ、手術室に到着。
入ってみると、ドモホルンリンクルのCMに出てくるような人がたくさんいました。
鉄板の上に乗せられ「じゃあ服を脱いで」と言われ、
脱いだらまたガラガラと運ばれました。
そこにはテレビでしか見たことのないあのライトが!

すっげぇー。なんだか手術室みたい!
自分の状況を一瞬忘れる。
興奮したせいか血圧も140をマーク。
「じゃあ麻酔流すからね」
そういって麻酔用の注射針が打ち込まれました。
呼吸タイプじゃなくて点滴タイプらしいです。
隣のベッドのお兄さんが
「3秒でダメだった」とか情けない事言ってたんで
俺は10秒目指sグゥー
即 寝。いやーやっぱすごいや、全身麻酔。
2秒くらいは「あれ、なんともないやん」と思いきや
突然視界の淵が、ギュニャ~って歪んできて「プツッ」と落ちるカンジ。
10秒も持つわけがない、あんなの。
しかし麻酔って、科学的に解明されてないらしいね。
不思議だ。
目が覚めたら病室のベッドの上で、
先生やら看護婦やらが見下ろしてました。
いつの間にか親父が来てくれてました。
親父「お、起きた。大丈夫か?」
俺「…なんとか…今何時?」
親父「14時。手術時間、やたら長かったからな」
先生「すいません、途中で笑っていいともが始まったので見てました」
というわけではなく、どうやら予想よりひどかったそうで、
予定の倍の4時間にもおよぶ手術になってしまったそうです。
自分の場合、脱臼で剥がれて支えになっていない部分を元の位置に戻して、アンカーっていうものでグルグル巻きにするっていう手術なんですが、その際に内視鏡を使うので傷が少なくて済むんだそうです。難しい手術のようですが、無事に成功の様子。
しかしながら、左手は麻痺してるし、左肩は痛いし、
やたら暑いし、喉はカラカラ。意識は朦朧。
そのうちハッキリしてきて、やっと自分が今どうなってるか気付きました。
口に呼吸器、腕に点滴、
そして尿道から管。
眠らされている間に尿道弄られてたとは…!
全身麻酔すると臓器も止まっちゃうんでこうするしかないんだそうです。
しかも、しかも、オムツ…22歳にもなってオムツ。
看護婦さんにオムツ取り替えられるわけです!
人によってはお金払ってするプレイやと思うしかねぇ。
身動きのとれないまま、夜を迎えました。
もちろん、未だに飲まず食わずです。
全身麻酔後だから仕方ないにせよ…
カラカラのままでこれは死ぬる…
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夢を見ていました。
夢の中では健康な肩を取り戻していました。
肩をグルングルン回しながら
「もう外れない!」と感動しながら、
どこだかキレイなトコロを「アハハ、アハハ」と笑いながら
気持ち悪く跳ね回ってました。
「さん・・・Kさん起きてますか?起きてくださーい」
ぼんやりと開いた目の先には看護婦さん。
もう朝のようです。
寝ぼすけな自分をわざわざ起こしてくれたらしい。
朝から天使に起こされるなんて、病院も悪くないですねー…
「よかった起きましたね。
じゃあ浣腸しますよー」
ぎゃあああああああー!!一発で目が覚めました。
忘れてた。初めての浣腸の時は今朝だった。俺のバージン…
そして朝一番に天使に「浣腸」で起こされる。
人によってはお金払ってもしたいかもしれないプレイ。
でも俺浣腸怖い!え、浣腸はもちろん自分でするんですよね?
「いいえ!もちろん私がやってあげますよ♪」
輝くスマイルで言われました。なんで嬉しそうなんやー!
「はーい、じゃあパンツおろして…こっちにお尻を突き出して下さい」
言われるがまま、見ている前でパンツを脱ぎ
壁に手をつき尻を突き出す。
アメリカで「動くな!」って銃突きつけられたみたいな体勢。
違うのは下半身が露わってことか。
つくづく、人によってはお金払ってもしたいかもしれないプレイ。
「じゃあ、イきますよー」
プスッ
「・・・・うっ!」
声 が 出 ち ゃ い ま し た 。
「はいそのまま、ずっと我慢してて下さい。そのうちお腹痛くなってくるんでー…」
……
イタタタ、ホントに痛くなってきた。
「痛くなっても、もっと、もっと我慢してくださいねー」
S M で す か ?
……
………あー……
もう無理無理無理無理ムリムリ

しばらくおまちください
つーわけで、初めての浣腸はですねー、
羞恥心がくすぐられて、とっても癖に…なるか!!
「浣腸は病みつきになる」という先輩の意見信じたのに。
いや、でも人によっては(略)
さて、浣腸が終わったら
次に待っているのは「全身麻酔」です。
さて、入院2日目です。
昨日は身長と体重を量りました。
で、今日1日でしたこと
左のワキゲを剃ったそれだけです。
それ以上何もしてません。
てかね、なんやねんこれ、と。
ワキゲはわかる。肩の手術やしね。
でも、なんで「指毛」まで剃られなアカンねん、と。
すげー楽しそうに指毛剃ってました、看護婦さん。
まぁ、これはこれでありかと思ったよ。
てか、伸びかけのワキって痒い。チクチクするし。臭い。
どうやら看護婦さんという種族は剃るのがお好きなようです。
患者さんの頭を剃るときも、すっごくウキウキしてました。
白衣の天使はバリカンを装備した!
白衣の天使は患者を攻撃!
患者はハートの頭になった。病院ではそんなバトルが日々行われてます。
あ、あとついでに1コ愚痴りたい。普通に愚痴りたい。
暑すぎて寝れねえよ!この熱帯夜なのに、クーラー出ない!
おかげでまさに病室は蒸し風呂状態。
気分はシュウマイ状態。全く眠れませんでした。
まぁ24時間いつでも自由に寝ていいんですけどね。
あ、でもメシは美味かったです。

こんなカンジ。栄養バランスも良さそう。
主食がコンビニか牛丼屋な自分としてはかなり嬉しい。
手にケガしてる患者にはおにぎりをと
ちゃんと気を使ってくれるらしく、よいですね。
たまにご飯にマーマレードとか付いてて驚くらしいです。
日々たまったストレスが、そういった形で表現されてる…わけではないか。
さて、いよいよ明日は手術です。
ついに始まりました、入院生活1日目。
この日10時に病院に来るように言われてたんで
気合い入れて、頑張って1時間前に病院来ました。
ドキドキしながらでかいボストンバック持って駅にむかう様子は
さながら初めて夜のお店に足を踏み入れる高校生の気分。
「すいません、入院しにきました!」
整形外科の受付に行き、元気良く看護婦さんに挨拶しました。
やっぱ何事も最初が肝心ですから。
看護婦「まぁ元気な患者さんが入ってきたワ♪その溢れたエネルギーを夜勤で疲れた体に注射して♪」
ってことがあるかもしれないじゃないですか(ねぇよ)
そしたらその看護婦さん、
看護婦「何度も電話したんですけど、出ませんでしたよねぇ?今日の入院の時間14時半になったんです。それまで時間潰してください!」
え、だって初めての入院だから気合い入れて早く出てきたのに…
や、やめろ、そんな目で俺を見るな!わぁぁぁぁ
てなわけで初めての入院生活は、白衣の天使にキレられ、パチンコ屋で1万負けるという出だしで始まったのでありました。
まぁあの人は「白衣の天使」っていうより「給食室のおばちゃん」って感じやったけどね!
(※被害妄想入ってます)
さてさて、案内されたのは8人部屋でした。
ココで2泊3日を過ごすことになるんだな…
「お、新しい人だ。若い人でよかったー」
「はじめましてーよろしくー」
同室は若い人が多く、部屋の雰囲気はよさげでした。
まずは周りに自己紹介。
この部屋の住人は、みんなバイク事故というトコだったのが後でわかるんですがその話はまた後にしといて。
しばらくすると看護婦さんがやってきました。
「今日担当の○○です。よろしくお願いしまーす」
か………
かわいいぞー!ぞー!
ぞー(エコー)
白衣の天使ですよ。白衣の天使ですよ!
絶滅品種と思われてた白衣の天使がいました!
テンションは上昇!狂喜乱舞!気分爽快!明朗会計!
どうやら4月に入ったばかりらしく、初々しさがたまりません。
どうだい、今晩僕と一緒に医療ミスしない?
とか思わず言っちゃいそうになります。
白天使「じゃあまず、身長、体重をはかりましょうねー」
身長、体重、測りました!測られました!
天使に測られました!
さぁ次はなんですか!?
なんでもやりますよ!
「じゃあ、今日はもう何もありませんから。明日の朝までゆっくりお休みして下さい」
・・・え?
・・・もう終わり?
今日の入院は一体なんのためやったんですか???
亜脱臼を治すには手術しかない。
迷いに迷った末、手術を決心しました。
自分「手術、したいんです!」
先生「そうか。いつにしようか?」
自分「なるべく早いほうがいいですけど」
先生「んじゃ24日にしよっか」
自分「えっ来週!?…そんな急でいいんすか?」
先生「うん。ちょうど、その日予定空けてたんだ」
デートの日程を決めるかのようにアッサリ決まってしまった。
初入院、初全身麻酔、初浣腸…、デートのようにドッキドキ。
しかも22日入院→24日手術→25日退院
次の日退院予定ですよ。ありえるのか!?
違う病院では「入院1ヶ月」と言われたのに。
というのが、内視鏡というのを使ってする手術ですので
傷跡が小さくてすむため入院期間が短いんだそうです。
日本では内視鏡手術ができる人ってそんなに多くないらしい。
俺はラッキーだったようだ!
さて、手術するにさしあたって
病院でCT撮ってきました。初CT。
あ、CTじゃわからない人もいますか。
こんなヤツですよ。
節子、それCTちゃう、ETや!コテコテのボケは置いといて…
CTとは”コンピューター断層撮影装置”のこと。

この機械で、
X線管球と検出器がお互い向かいあって回転を行い
コンピューターで計算し画像を作成するんだそうです。
なんのことかサッパリですが
写真をよくみてると、坊やに見えてくる。(´○`)
さて、まず言われるがまま裸になります。
坊やの口のような穴に首つっこんだら、心地よい調べが。
…モーツァルトが流れてます。小粋な真似すんねぇ!
と思いきや、突然壊れかけの掃除機みたいな音を立て始めます。
どっかに転送されるのかと思います。
そして、あっという間に自分の輪切り写真の出来上がり。
この後、なぜか肺活量を計り
死ぬほど怖い注射を打って
お礼に小便あげて、検査が終わりました。
やっぱ病院は落ち着かない><
さぇ~て次回は
「初めての入院!看護婦さんと何かが起こる!?」です。