弁護士のジョンには、融通の利かない秘書がいた。
「先生、お客様がお見えになっています」
「今忙しいんだ。追い返せ」
「でも、『すごく重要な用件だ』と仰られていました」
「いいか、お前にいいことを教えてやろう。
もし客が『すごく重要な用件だ』と言ったらこう言うんだ。
『でも、皆さんそう仰られるんですよ』と」
「なるほど」
その後しばらくして、中年の女性が慌てて事務所にやってきた。
「ジョンに会わせてちょうだい!今すぐ!」
「今、先生はお忙しいのでお会いできません」
「すごく重要な用件なのよ!それに、私はあの人の妻なの!」
「でも、皆さんそう仰られるんですよ」
- 関連記事
-